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JOURNAL

農園ジャーナル

キューバの桃源郷、バラコアの魅力
バラコアは、ハバナから約1000キロメートル離れたキューバ最東端に位置し、カカオ生産の重要な拠点である。絶滅危惧種の動植物が生息するキューバ最大の自然が残る場所でもあり、桃源郷のような風景を保っている。

バラコアは、キューバ国内のカカオ豆生産の約75%を占めており、特にトリニタリオ種のカカオが育まれている。グアンタナモ州の小規模家族経営の農園で栽培されるこのカカオは、年間に2,000トンから3,000トンしか収穫されないという希少なものだ。ここでのカカオ栽培は、自然と共生しながら持続可能な方法で行われている。これを丁寧にローストし、グラインディング(磨砕)することで、ドメーヌ(農園)特有のアロマをもつ濃密なチョコレートが生まれる。口に入れると、ハチミツやドライフルーツ、熟したバナナの香りが広がり、最後にはかすかなタバコの葉やコーヒーのフレグランスが楽しめる。濃厚なチョコレートは、美しい苦味と非常に長い余韻を持ち、まるで旅をしているかのような気分にさせてくれる。目を閉じると、キューバにいるような感覚を味わえるだろう。

この地域にはキューバ最古のチョコレート工場も存在し、訪れる者は、カカオの栽培からその文化を感じ取り、バラコアの持つ特別な魅力を体験することができるだろう。
CACAO
BENOIT NIHANT 評価
BARACOA
バラコア 74%
ドライフルーツとココアに似た香り、口に含むと蜂蜜、熟したバナナ、最後にコーヒーと甘い煙草のような余韻に変わっていきます。
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